ニュースレター

第120号ニュースレター

新しい年のご挨拶を申し上げます。
会員の皆様、心も新たに新しい年を歩み出されたことと思います。
今年も、在宅ホスピス協会の会員として力を注いで下さっていること、またそれぞれの立場で、在宅ホスピスケアの活動を推進して下さっていることに敬意を表します。

在宅ホスピスケアのための地域ケアシステム
昨年は、「在宅ホスピスケアって何?」という時代から、「在宅ホスピスケアを実践する地域ケアシステムの構築」に中心が移っていった年でした。多くの地域で在宅ホスピスケアのためのシステムづくりがなされました。いろいろな地域の活動報告を聞くにつけ、そこにはある法則があるように思えてきました。
それは、行政や医師会などが主導すると、患者さんや家族の思いとは違った方向にシステムが構築されていくということ、そしてそのシステムは長続きしないということです。行政や医師会はあくまでサポーターとして、現場で実践している人が中心になり市民運動を巻き込んでシステム化している地域が成功しているのだと思います。権力主導ではなく、熱意をもって在宅ホスピスケアを実践している人々が中心になってシステムを創る。そのことが大切なのだと思っています。

緩和ケアとホスピスケア
「ホスピスケア」という言葉が「緩和ケア」と言い変えられたり、「ホスピス・緩和ケア」と並列して使われたりするようになりました。緩和医療学会のオレンジバルーン運動では「症状を緩和すれば、がん治療とむきあう元気がでてきます。治療と一緒にはじめましょう緩和ケア」とうたっています。がん治療を受ける人々が苦痛から開放されることは大切なことで、このことに意義を唱える気持ちはありあません。しかしいくら治療法がすすんでもがんで亡くなる人の数は減少していません。死を見つめながらも人間らしく希望をもっていきることができる。私たちはそのための支援をめざしてホスピスケアを実践してきました。そのことが緩和ケアの中で薄れていくのなら、ホスピスケアという言葉は大事にして残していかなければと思っています。人はいつか死ぬ存在でありながら生き方を選び希望をもって生きることができるのです。私は十数年前、日本看護協会50周年記念式典で、美智子皇后のことばを聞きました。おそらく皇后を支えた看護師から学ばれたことだと思います。新しい年の挨拶代わりに私の心を動かしたこの皇后の言葉を贈ります。そしてホスピスケアの理念を大切に心にとめて今年も活動をしていきたいと思っております。皆さんのご協力を心よりお願い申し上げます。

在宅ホスピス協会 会長 川越博美

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