ニュースレター

第135号ニュースレター

HHA事務局からのお知らせ

最初は新役員のお知らせです。新たに2人新しくメンバーに加わっていただくことになりました。
<看護師>
名古屋大学大学院看護学専攻がんプロフェッショナル特任講師 阿部まゆみさん(愛知県)
<ジャーナリスト>
小山朝子さん(東京都)

阿部まゆみさんはイギリスで勉強をされ、緩和デイケア、デイホスピスに力を入れていらっしゃる看護師さん、小山朝子さんは介護ジャーナリスト、介護アドバイザーとして全国各地で講演、執筆活動をしているジャーナリストさんです。これからどうぞよろしくお願い致します。

次に“末期がんの方の在宅ケアデータベース”です。リニューアルが完了しました。新しいホームページのURLはhttp://www.homehospice.jp/です。HHAのホームページからもこちらのサイトに飛ぶ事ができますので、皆様、一度ご覧になってみてください。また、HHA会員の医療機関の方にお願いです。このデータベースを充実させるべく、たくさんの在宅緩和ケアに熱心に取り組んでいる医療機関の方に登録をお願いしたいと思っております。この機会に是非まだ登録されていない方は登録をお願い致します。サイトから新規登録画面に進んでいただき、IDを発行された後、いろいろな情報を各自で入力していただけます。以前よりも簡単に登録が可能となりましたので、たくさんの方のご登録をお待ち申し上げております。サイトが見られない環境の方はHHA事務局にお問い合わせいただければFAXでの登録も可能です。お気軽にお問い合わせください。また、すでに登録をされている医療機関の方にはIDとPWが発行されています。順次、ご連絡をしておりますが、連絡がまだ来ていないという方は事務局までお問い合わせください。皆様とお力を合わせて、いいサイトを作っていきたいと思っております。


「とくしま在宅医療推進フォーラムについて」

みなさん、こんにちは。徳島往診クリニック院長の吉田大介です。
4月15日に第2回目のとくしま在宅医療推進フォーラムを行いましたので、そのご報告を致します。
徳島県は残念ながら在宅死率が年を追う毎に低下していて2010年には9.9%となってしまい、この数字は四国でも最低となっています。しかしながら在宅療養支援診療所の数は決して少ないわけではなく、65才以上人口1000人あたりの数は全国でも4番目に多い県で、特に徳島市は人口26万人強ですが、市内の在宅療養支援診療所は62カ所もあります。また人口10万人あたりの訪問看護ステーションの事業所数も全国で2番目に多い県となっています。そういった環境でも在宅死が少ないのは、人口10万対の病院病床数が全国で5番目に多く、65才以上人口に対する介護保険施設の定員数が全国トップであることも大きな要因と考えられますが、やはり在宅医療・在宅緩和ケアに関する啓蒙がまだまだ足りないのだと考え、昨年から市民を対象とした「在宅医療推進フォーラム」開催しております。

第1回のフォーラムでは、参加者を各職種が重ならないように市民を含めた小グループに分け、在宅医療についてどんな点が問題か、どんな情報が不足しているのかについて討議して頂きました。計画段階ではスタッフから、一般市民の方が専門家に混じって発言して下さるのかという心配の声が上がっていましたが、実際には全くの杞憂でむしろそういった方々の方が日頃の鬱憤を晴らすかのように積極的に発言されていました。その事を通して見えてきたことは、徳島では一般市民だけでなく拠点病院や老人施設のスタッフにとっても、まだまだ在宅医療が浸透していないという状況でした。そのことを受け今回はテーマを「在宅緩和ケアの始め方」とし、もしご家族ががんになってもご自宅で安心して最期まで過ごすにはどのように始めればいいのかを症例を呈示して具体的にお話するというシンポジウム形式にしました。

当フォーラムは徳島市のふれあい健康館大ホールで行われ、市民や医療関係者ら約130人がご参加下さいました。シンポジウムでは、55歳のHさんという末期がんの女性がどうやってお家に帰り、家ではどういった人たちに支えて貰えるのか、お金はどのくらいかかるのかといったようなことについて、市民の皆さんの前で具体的に多職種によるシンポジウムを行いました。Hさんは子宮浸潤・肝転移を伴う切除不能大腸がんで人工肛門増設後、癌性腹膜炎による腸のバイパス手術を受けられた方です。H2X年8月に尿路感染・重度脱水でT病院緊急入院され、翌日尿管ステント留置。主治医から「終末期」であるとご本人に病状告知がなされ、緩和ケア病棟への転院を勧められましたがこれを拒否、「両親のいる自宅に帰って、在宅で最期を迎えたい」と意思表示をされました。しかしながらHさんはご主人とは前年に死別されており、現在ご両親と三人暮らしでお子様はいません。お父上も要介護者でお母さま(80歳)が介護を行っています。妹さんがお二人同市内に居住されていますが、それぞれお仕事があり、Hさんが入院中は母親と妹二人が交替で付き添っている状況でした。

こういった家庭環境の方が、はたしてお家に帰れるのか、あるいはお家に返していいものなのかというご質問が、老人施設にお勤めのケースワーカーの方からでました。在宅緩和ケアについてご存じない方にとっては、無理からぬ反応だと思います。私達多職種(医師・訪問看護師・薬剤師・ケアマネージャー・リハビリ担当者・訪問ヘルパー等)からなるシンポジストは、このご質問に対してそれぞれの立場から具体的に説明し、納得して頂きました。そして、ご自宅に戻られてからの日々を追って経過説明をし、どのようにご自宅で最期を迎えられたかをお示ししました。ご参加いただいた市民の方々には大変勉強になったといったお言葉を沢山頂けましたが、一番感じたことは我々在宅医療に関わっているものにとって当然のことがまだまだ浸透していないということでした。

今回の「機能強化型」の改定では、そのハードルがとても低く設定されたように感じます。国としては自宅を「最期を迎える場所」として重要視する考えはなさそうですが、私としましては「なぜ家がいいのか」というフィロソフィーを拡げるために今後も定期的にこういったシンポジウムを行っていきたいと思っております。

徳島往診クリニック 院長 吉田大介

Return Top

Warning: getimagesize(/home/amamist/n-hha.com/public_html/wp-content/themes/dp-graphie/img/json-ld/nologo.png): failed to open stream: No such file or directory in /home/amamist/n-hha.com/public_html/wp-content/themes/dp-graphie/functions.php on line 990